2023年度 三重県の養介護施設で虐待被害者68人
三重県の介護施設で2023年に発生した虐待行為の内容が明らかになりました。
目立ったのはナースコールが適切に使用されず、それが介護放棄として認定されるケースだったようです。そもそもコールを押しても聞こえるところに職員配置がなく呼び出し対応ができなかったところや、故障したまま半年放置されていたところもあったといいます。またナースコールを床に落ちたままにしたり、高所に設置して押せないようにしていたところもありました。
被害者数が前年度から急増した背景には、24年度から義務化された年1回以上の虐待防止研修にあるようです。研修によって職員が虐待行為について意識付けがされたのではとみられています。そしてそれが通報につながったということらしいです。
ナースコールの件以外にも、直接暴力を振るうケースも報告されています。介護も看護も、利用者さん、患者さんと接する時、大事なのはその人の身になって考えることでしょう。虐待に関する意識と知識を持って仕事に向かうことも忘れてはならないことです。今回のように虐待内容を公開し、改善策を考えていくことの大切さを感じずにはいられません。