三重県、小中高不登校最多5869人
三重県教育委員会は10月29日、児童生徒の暴力行為やいじめ、不登校などに関する2024年度の調査結果を発表しました。それによると、県内小中高校(公立)の不登校の児童生徒数は計5869人(前年度比278人増)で、過去最多を更新。県教委は「不登校を否定しない意識が社会に浸透し、休みの必要性について理解が進んだ」と分析しています。不登校は、病気や経済的な理由などは除き、年間30日以上欠席した児童生徒数を集計。不登校の人数(いずれも公立)は小学校1936人(前年度比167人増)、中学校2823人(同24人増)、高校1110人(同87人増)で、いずれも前年度を上回り、小中学校は12年連続、高校は3年連続の増加となっています。
教育委員会の分析は興味深いものがあります。昔に比べると、不登校、つまり学校へ行かないという選択が社会に浸透しているのは私も感じています。学校へ行かなくなる理由はその子どもたちにより様々ですから一概には言えません。どのような理由であれ、無理を強いて学校へ行って心が壊れてしまうようなことがあってはなりません。社会が不登校に対する理解を示すことは大きな進歩と言えるでしょう。それぞれの立場でそれぞれのリズムで、その子に合った学びができる環境作りがさらに進むことを願っています。
